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寝ては夢 起きては寝言
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今日は朝から神田の荒物屋、
丸二商店で店番だ。    

日は差していないものの、風もなく蒸し暑い。 
人通りは少なく、猫すら歩いていない。 
こんな時分に束子だのヤカンだのを
買いに来るような客もいないので暇である。    

こんなことであろうと持参した本を読む。 
『風俗 明治東京物語』

風鈴の音と蝉の声しか聞こえない中、
何に邪魔されることなく無心に読んでいると
ふと、その時代の中にいるような気がしてくる。
もう昭和だというのに……
可笑しな話だ。



荒物屋 丸二商店


まだ昼には少し早いが
今のうちに昼飯をすませておこう。
弁当を持って外に出る。

食べ始めるとすぐ、鳩がよってくる。
飯粒を撒いてやると忙しそうにつついてまわる。
そういう様子を見ていつも思うのだが、
小石や草、落ち葉などの中からよく、
飯粒を見つけて選って食べるものだなぁ。

けっして他のものを間違えて食べたりせず、
飯粒は一粒残らず食べるのだから大したものだ。
犬の様に鼻も頭も良いとは思えぬし、
よほど目が良いのだろうか。
餌とそうでないものをどう見分けているのだろう。



飯粒を喰うハト
 

などとボンヤリ考えながら弁当を食べていると、
飯の上にポトリと何かが落ちてきた。
蟻だ。 
どこから来たのかと見上げれば、 
そこには背の高い木ばかりが繁っている。    

あんな高いところから、このたった掌二つ分程の
弁当箱目掛けて飛び降り、見事命中するとは。 
この黒ずくめのナリといい、 
音もなくひらりと舞い降りる様といい、
ぬしは忍者か、
と、たずねてみる。



見上げれば 高い欅





 
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あぁーぁ~。

いよいよ夏も終わりだな。
今年も色々楽しいことがあったなぁ~


なんて振り返りつつ。






ただ一つ気に入らないのは、
冷房で部屋が十分に涼しいこと。





暑い日の昼飯にうどんだけ食べるには、
涼しいほうがいいんだろうけどな。


でもまぁ、
なんだかんだいってご機嫌なんだがね。

なんたって昼から一杯やって、
ふらふら~っとやってきたのは、
ほらね。





こじんまりしてるが、これがいいんだよ。
うん、
目の前すぎるほど目の前で落語がきけるんだからな。





今日は 「そば清」 など。
色物は微笑ましい「手品」





日も傾いてきたところで、
のんびりとアリの観察。

汗に砂埃で足がきたねぇな。





湯屋でさっぱりしたところで、近くの中華屋へ。

あ、置いてあるコップの中身は
みず、
水だからね。




誰も本気にしないだろうけどね。


あぁ、ありがたい、
今日もいい一日だった。







アリの観察中














おじょうちゃん、じゅず玉って知ってるかい?

おいちゃん、フランク売りとか、ヨーヨー風船釣りとか、
ヤキソバ屋とか、プールの監視員とか、
日雇いでいろんな仕事やってんの、知ってるだろう?

今日はさ、また珍しいことやってきたんだよ。
じゅず玉の穴あけ。

ジュズダマっていう小さい草の実に穴けんだよ。

直径1.5mmくらいの細いドリル歯を付けた
電動ドリルが台に固定してあってさ、
そこにじゅず玉を一つずつ摘まんで
差し込んで穴をあけるんだよ。

そしたらさらに、穴の中をきれいにするために
この細い棒を差し込んで、
中身をつついて出すんだね。


じゅず玉と掃除する棒

こんな小さい実に一つづつ穴をあけて、
棒でつついて掃除するんだから、
こいつはなかなか、根気のいる仕事だ。

しかし、慣れてくるとこれが
けっこう面白ぇんだなぁ。
ほら、一粒からこんなに中身が出るんだよ。
まるで耳かきみてぇだろう?

え、耳からこんなに出てこねぇって?
まぁ、そりゃぁそうだろうがよ。
そんな感じ、ってことさ。




で、そうまでしてキレイにしたじゅず玉をどうするか。

なに?
わかった?
そんなの知ってるよぅ、ってか?

ははは、
そいつぁおばさんの証拠だな。

いてっ、
叩くこたぁねぇだろう。

そうだよ、これで腕輪をこさえるんだよ。
どうでぇ、
これが、おいちゃんが作った
じゅず玉腕輪と、作りセットだ。

なかなか、洒落てんだろう?



昔、おいちゃんがガキの時分にゃぁ
女の子がこんなんで遊んでたなぁ…

じゅず玉なんて、自分でむしりとってきて
芽が出る元みたいんとこ摘まんでむしって、
糸を通した太い針をじかに刺して
腕輪や首輪を作ったもんだがなぁ。

これを見た子どもが、じゅず玉ってもんは、
どれもきれいに直径1.5mmの穴が空いた
大変便利な草の実だと思いゃしねえだろうな?





オペラシティに久しぶりに行って来た。

地下鉄の駅から上がって行くと、
今日も歌う巨人は空を見上げて歌っている。
一日中、夜中でも歌ってるのかな。

始めてみたときはヘンな奴だと思ったが、
来るたびに見ているうちに、
いつもどおり歌っているのを見ると
大丈夫だ今日も歌ってる
なんて、
なんだか安心するような心持。

毎日ここに出勤してくる人にとっては
どうってことないんだろうけど。

屋根なしで雨ざらしだし、
壊れて動かなくなっちゃわないのかな、
今日も歌っているだろうか、
なんて、
なんか、気になっちゃうんだよな。

何度行っても、行くたんびに写真撮るし、
要するに、随分こいつが好きなんじゃん。


去年の夏に行った時は
この巨人を見ながら昼飯を食べたっけ。



初台 オペラシティの 歌う巨人


あぁ、今日はなんだか盛り上がらないと思ったら

どういうわけか、意に反して、

不覚にも、休肝日になっちゃってたよ!




昨日はカラスの行水から
銭湯の話になったんだっけ。

画像を拡大表示しても見えないのが残念だが、
あの、庭の水辺には本当にいつも
たくさんのカラスが水浴びをしに来るのだよ。

カラスっていうと、公園で子どもをつついたとか、
巣を守るために通行人をこうげきするとか、
危険そうな話をよくきくよね。

比較的身近な雀や鳩より大きいし、
真黒だし、頭がいいし、
カァー、カァーと声も大きいしで、
怖い感じがするのかな。

でも、この庭の水辺に集まるカラスは違うんだよ。
近寄るどころか、窓際から写真を撮ろうとしただけで
すぐにパーッと逃げてしまうんだ。

これが、オナガの群れだったら
それこそ幻想庭園だな。
しかし、
オナガってカラス科とは思えないくらい美しいよな。
 (失礼 > カラスくん)
でも、カラスよりもず―っとひどい鳴き声だよな。
 (失礼 > オナガくん)

もし、カラスの行水のいい写真が撮れたらアップしよう。


ところで、あの銭湯は本当に、本物だぞ。
しかも、家の近所でも何でもない、
普通だったら絶対に通らないところで
偶然に、見つけたのだ。

このまえ、とある場所からたまたま思いつきで
恐らく近くにあるだろうと思われる、
ラーメン二郎を探してさまよっていて、見つけたのだ。

歩いているとなにか、懐かしい匂いが…
ん?

    「 ぬ く い 湯 」

え、銭湯?本物?
ザバーンって入れるホントの風呂屋?
驚いてしばし立ち尽くしていると、
中からさっぱりとした兄ちゃんが出てきた。

ほんとうのふろやだー。

入りたかった。
歩きまわって疲れて汗だく、
ふらふらと入って行きそうになった。
が、その日の目的はラーメン二郎だ。
後ろ髪をひかれる思いでぬくい湯を後にした。

で、どうしても気になったので、
わざわざ、はるばる、昨日行ってきたのだよ。

下駄箱に履物を入れ、中に入る。
最近では珍しい、ちゃんと番台がある。
天井は低いが、上さえ見上げなければ
立派なタイル絵もある、
カランもシャワーも古臭い、
正真正銘の昔のとおりの銭湯だ。

遠いけど、電車に乗って、
駅からも遠いけど歩いて、また行こう。

ところで「ぬくい湯」って、そのものズバリいい名前だよね。
あぁ、いかにもあったまりそうな、いいネーミングだな。
もしかすると、日本中に沢山ぬくい湯があったりしてね、
なんて、思っていたらば!
「ぬくい」というのは、
そこいら辺の地名だったのだ。

ん~っ、この事実、
なんとも言えない感じ。



ぬくい湯の煙突



昨日は大雨だったり晴れたりで
蒸し暑くてまいった。
湿気が多いと、いっそ日本からいなくなりたい
と思うくらい湿度が高いのが嫌いだ。

今日は朝から晴れて暑いが風が強いので、
家の中にいればかなり快適だ。
この間もこんな天気の日に、
つい、散歩に出かけてしまったが、
外に出てあまりの暑さにすぐ後悔したので、
今日は一日家で本を読むことにしよう。

岡本綺堂「風俗 江戸東京物語」
江戸後期の生活や流行、言葉など
とても興味深い話ばかりだ。

が、
しばらく読んでいると、
こめかみが机に付いている…
うーん。






……
あぁ、なんの話を読んでたんだっけ。

ふと窓の外に目をやると
たくさんのカラスが水浴びをしている。
水に入っているもの、木にとまっているもの、
10羽以上になろうか。

気持ちよさそうだ。
こんな暑い日は、カラスも水を浴びると
冷たくて気持ちがいいと思っているのか、
何度も水浴びしている。
あすこに入ってカラスと一緒に
水浴びしたいくらいだ。





そういえば、
「風俗 江戸東京物語」の中の
湯屋の話で面白いのがあった。

女湯はただでさえ湯をたくさん使うのに、
知人が来ると『お世辞』に上がり湯を
二杯も三杯も汲んでやるのだそうだ。

それで、女湯に
「お世辞湯お断り申候」
と、張り紙がしてある湯屋もあったのだと。

お世辞湯ねぇ、
う~む、理解できんな。

湯屋で長話の挙句お世辞湯だなんて
まっぴらごめんだぜ。

こんな暑い日はカラスの行水に限る。









  ノミムシです
 
 趣味は 暴飲暴食
デザインをもうちょっと、
何とかしたいんですが、
HTML を書き直すのが
面倒だし目が疲れるし…
いつになることやら。

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