違う、全然違う!
あーぁ、やっぱり、やっぱり、
やめとくべきだったのだ。
場所も、雰囲気も、何もかも、
ここは違うぞ、ということを
あれほど醸し出していたではないか。
なのになぜ…
あぁ、
懐かしさ、なじみ深さというものは
こんなにも人の感覚を鈍らせるものなのか。
今日は久しぶりに
故郷、横浜に行ってきた。
行きたいところがあったのだが、
暴風雨のため断念。
みなとみらいの建物の中で
嵐が治まるのを待った。
で、結局夕方になり、
そこいらで飯にすることにした。
なんだか観光客向けの店に入ってしまった。
というか、
みなとみらいに観光客向けでない店ってないか。
おいら浜っ子だけんど、
横浜の外に住むようになって長い。
てことは、みなとみらいにとって
おいらは観光客と同じってことだな。
長くなってごめん、
何が言いたいかっていうと
その店のメニューに
『サンマ―メン』が、
あったのだ!!
「さんまぁめんってなんですか?」
という人が横浜の外にはいるらしいが、
いまは、それは問題ではない。
チャーシュウメンかタンメンか迷うように、
サンマ―メンかワンタンメン
どちらにするかが子どもの頃の悩みだった。
あぁ、どうしよう…
期待を裏切られるのは嫌だしな。
でも、横浜にはたまにしか来ないし、
サンマ―メンがあるところに行くとは限らない。
もし、都内で見つけたとしても、
それこそ、期待を裏切られる可能性が高い。
むぅ~
「サンマ―メン!」
言っちゃったよ、注文しちゃったよ。
何も考えずに待とう。
「サンマ―メンおまたせしましたぁ」
……
「今、サンマ―メンて言ったよな?」
「おまえ、確かにサンマ―メンて言ったよな!」
「言いながら違うもの運んでくるなよ」
なんて口に出して言えるかい。
ていうか、こんな店でサンマ―メンが出てくると
ちょっとでも本気にしたおいらが悪いんだよな。
一目見て全く違う!
匂いも違う!
要するに、これは、子どもの時分から
慣れ親しんできた「サンマ―メン」ではない!
(おー、かなり怒ってんな)
サンマ―メンの紹介でよく見かける言葉。
野菜あんかけそば
違う!
もやしそば
違う!違う!
どちらもあっているようで違うのだ!
もやしがメインの野菜のあんかけだが、
こんなに透明度が高い、中華料理のような
美しいあんかけでは決して、ない。
もっと、白く濁ったような、ボテボテの
片栗粉部分が多いあんかけなのだ。
もやしの含有率が高くなければだめだ。
肉が入っていてもいいが、
それは脂身の多い硬い肉が
ほんのちょびっとでいいのだ。
元祖がどうか、ということではない。
他の料理同様、店ごとに違いはあるだろう。
ほとんどもやしだったり、グリンピース入りだったり。
でも、おいらがサンマ―メンが食べたい、
と思って食べて満足できるものはこれではない。
みなとみらいのやさいあんかけそば
ヴァイオリニスト 岡田鉄平さん
言葉で説明してもしょうがないので、
みなさま、どうぞご覧ください。
どう、凄いよね? ね!?
ドラクエやったことない人には
わかんないのかな、この凄さ。
しかも、かなりの美男。
つい、ついね、開けちゃったんだよ、
パンドラのハコ。
だって、こう毎日暑いんじゃぁ
どうしたって使いたくなっちゃうよね?
まぁ、昼間はなんとか、
これでもいいか、夏なんだしな、
なんて思えたりもする。
だけど、夜はたまらんね。
次の日まいっちゃうからねぇ。
だもんで、結局は毎日ってことに。
そうするうちに、やはりというか、
なんだかだんだん様子がおかしくなってきた。
いえね、ちょっと前から気づいてはいたんだけど、
そこをどうにか、もうちょっと、
とりあえず今季中くらいはなんとか、
と、ごまかしてきた。
しかし、ついに、昨夜
これはもうヤバイぞという状態になった。
で、今日、
とうとう開けちゃったんだよ、
パンドラのハコをさ。
そしたらやっぱり、
出てきた出てきた、
恐ろしいものが!
とりあえず掃除機でやっつけようと思ったが
全然ダメ。
そーっと風呂場へ持っていき、
全開のシャワーでジャーッ!
おわーわわわっ
小さい小さい鼠のようなものが
風呂の床一面に広がった。
大丈夫だ、これは鼠ではないゾ。
コイツはなんとか、カタを付けた。
そして問題のハコの中を覗く。
…
!!!!!
急いで閉めてしまおうか、
いや、見てしまったものはそうもいくまい。
どうする?どうしよう!
雑巾で拭いてみる。
ダメだ、狭くて手が入らない。
角度を変えてみても全然ダメ。
それよりまず、この作業を遂行するためには
自分の防護をしなければ危険だ。
花粉用マスクと、水泳用ゴーグルを付ける。
よし、これでまぁ安全だろう、
作業再開。
何しろ、凝り性のB型だ。
やり始めたらとことんやらねば気が済まん。
しかも、分解するのが大好きだ。
まず、手前の部品を一つ外してみる。
次の部品も同じように取れるな、よし、OK。
問題はその奥の部品だ。
暑さと無理な姿勢の作業で冷静さを失う。
部品を折ってもぎ取りたくなるが、
ぐっとこらえて構造を観察。
小さい3ミリくらいのポッチと
その横に目立たない△のマークが!
ポッチを△の方向に押してみる…
よし、外れた!
そしてついに、
問題の部分に手が届くようになった。
昼までに終わらせようと始めた作業だったが、
終わったのは2時だった。
疲れた…
脱いだTシャツは汗でずっしり重かった。
あぁ、よく頑張ったな、
えらいぞ、自分。
あー、労働の後、暑い部屋で飲むビールは格別だね。
汗をかいたんで塩っぺ―胡瓜もうめー!
だってさ、エアコンのクリーニングって、調べると
たいてい一万円とかそれ以上するでしょ?
そうすると、10回くらいやったら
新しいエアコンが買えちゃうじゃん、
とか思わないかい?
で、自分でパンドラのエアコンを開けちゃったんだよ。
よしゃあよかったね、
だってあんだけヘンなにおいがしたんだから、
そうとうキテるな、と思えばよかったんだよ。
とにかく、知らぬが仏、見ぬこと清し。
あのホコリとカビを見ちまったら、
絶対に使う気にはなれんよな、絶対に。
かといって、クリーニングを頼んだら
いつになるかわからないしさ、
やるしかないよね、見ちゃったら。
いやぁ、今度からはケチなこと考えずに、
お金を払って、ちゃんと専門家に頼もう。
いや待てよ、
自分がエアコンのクリーニング技術者になる
って、手もあるな。
いんや、冗談じゃないよ、本気だよ。
だって、なんでも自分でできるって便利じゃん。
まぁ、そんなことを考えながら、
蒲焼で一杯やるとするか。
なにしろ、今日は今年一度の土用の丑だからね。
既に、いくつかの祭りに出かけてるんだけど、
今日のはいつもとちょっと違うよ。
お客さんで出かけるんじゃないんだ、
おいちゃん、一日テキ屋さんをやるんだよ。
ダボシャツ、腹巻、ねじり鉢巻き。
シャツの袖からちらりとのぞく、紋紋
短いくわえタバコを持ったその指には
ずっしりと重そうな金の印台が…
おっとしまった、
また、妄想の世界へ行ってしまうとこだった。
現実の世界に戻ろう。
今日のお仕事はこれ、
何だかわかるよね?
そう、こよりを付けた釣り針。
祭りでこれを使うものと言えば、
もちろんヨーヨー釣りだ。
昔と違って、今時の風船は色んな柄があって
ずいぶんときれいだな。
でも、なんかピンとこない柄ばっかりだ。
その中でも異彩を放っているのが、
じっとこちらを見つめているヤツ。
ポカンと開けた口が可愛らしい、
赤いこいつは一体何なんだ。
これはもはや、風船釣りではない。
が、金魚すくいでもない。
金魚風船釣り?
これなら釣って楽しんで、持って帰っても
「生き物は飼えないって言ったでしょ!」
なんて、かぁちゃんに怒られることもなく、
餌も水替えの心配もない。
それどころか、クールバスクリンの
風呂の海に泳がせたって、へっちゃらさ。
ゴム風船みたいに2,3日でしぼんだり
割れちゃったりもしないんだぜ。
でも遊んだ後は、干しとけよ
カビが生えちまうからな。
しかし、というか、
やはり、子どもには大人気で、
風船より少ない金魚たちはすぐになくなった。
一日中暑い中での労働のあと、
仲間に貰って久しぶりに食べたかき氷は
腹にしみて美味かったぜ。
あん時、冷えたビールを飲んだとしても、
あれほどウマくは感じなかったろうよ。
いや、マジで。
何とかしたいんですが、
HTML を書き直すのが
面倒だし目が疲れるし…
いつになることやら。
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